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カテゴリ:二酸化炭素君( 13 )

Vol.11 お水ちゃん

~ここまでのあらすじ
二酸化炭素君は二酸化炭素です。
兄(正体不明)と離れて暮らす彼は、いつも酒場で飲みつぶれています。
そんな彼にある日、信じられない連絡が・・・

「くすのきのおやじが倒れた」

生まれ育ったふるさとの異変に、二酸化炭素君は急いで向かったのでした。


「あら、二酸化炭素君じゃないの?」

急ぐ二酸化炭素君がふりむくと、そこには幼なじみのお水(H20)ちゃんが
にっこり笑って手を振っています。

「お水ちゃんじゃないか? 何やってんの、こんなところで?
っていうか、くすのきのおやじが倒れたんだよ。
さあ、今から一緒に行こう。大変なんだからさっ!」

あわてる二酸化炭素君をみながら、お水ちゃんは薄ら笑いを浮かべながらいいました。

「あたしはさ、あの頃のこと、もうわすれちゃったんだよね」

そういうと、お水ちゃんはたばこにひをつけ、ふうっと煙をはいたのでした。

「おやじのこと、あの日のこともわすれちゃったっていうのかい?
そんなの、おみずちゃんらしくないよっ!」
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「そんなことよりさ、うちの店で一緒に飲もうよ。昔みたいにさ・・。
それとも、今のあたしとじゃ飲めないのかな?」

お水ちゃんは二酸化炭素君を試すように、笑いながら誘います。

「さよならっ」

二酸化炭素君は振り切るように駆け出しました。
夕日の向こうがやけにまぶしく感じた二酸化炭素君だったのでした。
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by mokuiku | 2011-12-14 01:08 | 二酸化炭素君

Vol.10  くすのきのおやじ

その連絡が来たのは、夕べのことでした。

「なにっ? くすのきのおやじが倒れた? どういうこと!?」

二酸化炭素君はその連絡を受けて気が動転してしまいました。
そんなことがあるはずない、これは嘘だ、悪夢だ、信じるものか・・
二酸化炭素君は自分に言い聞かせました。

しかし、その連絡は、生き別れた兄、一郎からのものでした。
兄が嘘を言うはずがないし、ましてくすのきのおやじのこと、
兄を信じるしかありませんでした。

「兄ちゃん、いまどこ? うん。うん。
わかった。ぼくもすぐに向かうよ。兄ちゃん、そこにいてよ。
待っててよ!」

二酸化炭素君は、とるものもとりあえず、急いで例の丘に向かいました。

二酸化炭素君の胸には、小さい頃遊んだ美しい丘と、そこに住む物質たち、
そして、丘にそびえる大きなくすのきのおやじの姿がよみがえっていました。

花が咲き、明るい日差しに照らされた緑豊かな丘の上の小さな林。
やさしい笑顔で二酸化炭素君を見守かえでシスターズやくぬぎの若旦那。
凛としたくすのきのおやじのまわりには、風にそよそよとゆられながら、
二酸化炭素の仲間が我先にと、葉の中へと入り込もうとしています。
そんな二酸化炭素たちに、やさしく語りかけていたくすのきのおやじ。

「そんなことがあっていいわけない・・・」

そうつぶやきながら、二酸化炭素君は道を急いだのでした。

<つづく>
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by mokuiku | 2011-05-28 19:14 | 二酸化炭素君

Vol.9  ふるさと

(この回は古今亭 志ん輔師匠の語りをイメージしながらお読みください。)

「おやじさん、ちっちゃいとき、何になりたかった?
ん? 俺かい? おりゃあ、そう、あったよ。なりたかったもの。
みんなあるだろ?
そうそうそうそう、夢ってやつだよな。
俺のまわりのやつらはよ、そりゃあ、いろんなこと言ってたよ。
『わたしお花になりたい』だの、『空の雲になりたい』だのさ。
ああ、子供の夢ってなかわいいよね。罪がなくてさ。
『あたし水になりたいっ』て強情はってたやつまでいてさ。
みんな無理だっていうんだけど、泣いちゃってね、そのこさ。
最後は『願えばかなわないことはないっ』て、
先生が励ましてようやく泣き止んだけど、大変だったよ。だだこねて。
それでもさ、今考えれば先生も罪なことするよね。
え? いい話じゃないかって?
なれるもんと、なれないもん、それは教えなきゃ。
いやいやいや。無理無理無理、なれないでしょ。
なんてったって、俺ら(注)水素一つももってねえんだから。

それでも中にゃ、人間になりたいとか言ってたのもいやがってよ。
気が知れねぇったらありゃしねえ。
ぞっとするよ。そうだろ?」

二酸化炭素君、今日はなんだか饒舌です。

「ん? どこの生まれかって?
おやじさんはどこだい? へえ、そりゃまた遠くから。
あの辺だと、冬も厳しいだろうねえ・・。
でもさ、うまいモンも多いし、土地柄としては申し分ないよね。
ん? 何でわかるかって? 
そりゃ、人柄をみれば土地柄がわかるってなもんで、
おやじさんみてりゃ、だいたいわかるよね。」

つまみを口にいれ、きゅっと気持ちよさげに一杯のどに流して、
二酸化炭素君はまた調子よく話を続けます。

「この窓から見えるあの光の向こう、そうそう、あそこ。
あそこなんだかわかるかい? ん? 夜だから見えない?
もともと鳥目だからわかんないって?
そんなこといってんじゃないんだよ。
ビタミンとろうよ。ビタミン。
英語じゃヴァイタミンって発音すんだぜ? 知ってたかい?」

このまま独演会になりそうな、そんな二酸化炭素君でしたが、

「西日が照らす時間に、あの辺に丘があるのみたことないかい?
そう、そうだよ。あの丘の上。森があんだろうよ。
あれ。」

と、そこまで言ったとき、急に寂しそうな顔でぽつりといいました。

「あれ、おれのふるさとなんだよ。俺が生まれたところ。
ずっと昔にあそこを追い出されてさ・・・。
今日、ここに至るってかんじだよ・・。」

ぐいっと飲んで、うつむいて続けます。

「俺はあそこで、なりたかったものがあったんだよ。
心底ね・・・。
今からでも願えば思いはかなうって? 
そうだなあ・・・。そうかもしれないなあ・・。
そうだったらいいのにねえ・・。」

そういうと、急に西側の窓を向いて、
二酸化炭素君は黙り込んでしまいました。

「たまには帰ってみるかねえ・・・。」

少しだけの沈黙のあと、そう言い残して、
二酸化炭素君は店を出ました。


注)俺ら=二酸化炭素
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by mokuiku | 2011-05-14 17:58 | 二酸化炭素君

Vol. 8

「兄ちゃん、俺やっぱりだめだ・・。堪えられないよ・・」

今日も二酸化炭素君はぐだぐだです。

「結局、光合成なんて誰もわかってくれないんだ。
今日も学校でさ、先生が子どもに教えてるんだよ。
『森の植物たちには、汚れた空気をきれいにする働きがあります。
植物は二酸化炭素をすって、酸素を出しているのです』・・だってよ。」

ぐだぐだは止まりません。

「空気をきれいに? って何かい?。俺たちゃ汚い? 
それじゃなにかい、そういう汚れを食ってる(注)
草や木は汚いってことかい? ありえねー!
おやじ、もう一杯!」

おやじさんは、笑顔を絶やすことなくそっとついであげます。

「おやじさんだけだよ。俺の気持ちわかってくれるの。
ほんとだよ、ホント。」

泣きながら二酸化炭素君は続けます。

「・・炭素ってさ、別に黒いわけじゃないっつーの。それは炭っ。
黒いって、みたことあんのかよっ、ての。
俺は別に腹黒いわけじゃねっての。
花が咲くのも、緑が美しいのも
海がきれいなのも、
コーラがうまいのも・・
みんな俺たちのおかげなんだよっ
わかってんのか、みんなよぉ。
なんでわかってくれないんだよ・・・。」

「二郎泣くな。泣いたら負けだぞ。」

やさしくなつかしいその声に、二酸化炭素君はおもわずあたりを見回しました。
でも、誰もそこにはいませんでした。

「兄ちゃん、どこにいるんだよ・・。会いたいよ・・。」

二酸化炭素君は今日も酔いつぶれてしまいました。



注)二酸化炭素的には植物に食べられているという意識。
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by mokuiku | 2011-05-13 23:42 | 二酸化炭素君

Vol.7 鉄ちゃん

「鉄ちゃん、鉄ちゃんじゃないか!」

二酸化炭素君が街を歩いていると、懐かしい出会いがありました。

「二郎じゃないか? あれからどうしてた? 元気だったか?」

彼は炭素鋼の鉄太郎、やんちゃで、けんかっ早い(注1)けど、みんなの人気者。
通称鉄ちゃんです。

「鉄ちゃんも、元気そうだね。それにしても、その傷はどうしたの?」

「いや、さっきそこで調子に乗ってる酸素軍団をみかけてな、
ちょっと締めてやったんだよ。がはは。」

鉄ちゃんの背中には赤い返り血(注2)がついています

「ほどほどにしないと、いくら鉄ちゃんでも
身体ぼろぼろになっちゃうよ・・。」

「なに、俺のことは心配すんな。こうでもしないと、酸素の野郎の本性は
暴けないからな。ま、ほどほどにやってくよ。がはは」

二酸化炭素君は陽気な笑い声に少しほっとしました。

「・・・関係ないけど、一郎兄ちゃんのこと、鉄ちゃん、なにか聞いてない?」

「なんだ、一郎のやつ、まだ帰ってきてないのか・・」

「鉄ちゃん、何か知ってるの? 知ってるんでしょ? ねえ、教えてよ。」

鉄ちゃんは、困った顔で、しばらく口を開きませんでしたが、
ひとつ、大きく呼吸して、ゆっくりと話はじめました。

「なあ、二郎、人にはいろんな悩みがある。そしてその悩みは、
仲のいい友達、兄弟でもいえないことがある。
おまえと一郎は、一緒に育った、そりゃ仲のいい兄弟だ。
でもな、そういうお前にも話せないこともたくさんあるんだと思う。
今は、あいつのことはそっとしておくことだと思うよ。
あいつなら大丈夫だ。
そのうち元気に帰ってくるよ。」

「鉄ちゃん、そんな話聞きたいんじゃない!
今、兄ちゃんはどうしてるの? 元気なの? 最近会ったんでしょ?
どこにいるの? 教えてよ!」

二酸化炭素君は涙をこらえて鉄ちゃんに頼みました。でも、
鉄ちゃんは、首を横にふるばかりです。

「あいつには、あいつの思いがある。
それをわかってやってくれ。
あいつは自分の人生をしっかりと熱く、燃え尽きたいんだ。
なあ、二郎・・・。
わかってやってくれ・・・。」

そういうと、鉄ちゃんは悲しそうな横顔を残して、去っていきました。
夕日が照らす鉄ちゃんの輝きも、少し寂しげに感じられました(注3)。



注1)イオン化傾向が強い
注2)表面が酸化鉄(Ⅲ)に変わっている。
注3)結構錆がまわっているため。
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by mokuiku | 2011-05-12 15:46 | 二酸化炭素君

vol.6  物質たちの悲哀

二酸化炭素君は今日も酔いつぶれています。

「お客さん、そろそろ看板だよ。」

おやじさんの声に、二酸化炭素君はむくっと起き上がりました。

「ここおいとくよ。・・・またくるよ」

建て付けの悪い引き戸を開けて、二酸化炭素君はふらふらと出て行きます。
街はまだ十分にぎやかで、二酸化炭素君にはまぶしすぎる感じです。

「こんな無駄な明かりが温暖化につながるってんだよ。
文句言う前に省エネなりなんなりしろってんだ。
政府も電力消費量のキャップ制とか、実効性のある方策を・・・
ったく、声だけじゃどうにも・・・」

ぶつぶついいながら、ゴミ置き場の前まで来たとき、二酸化炭素君は
気分が悪くなって、その場にしゃがみ込んでしまいました。

どれくらいの時間がたったのかわかりません。
でも、二酸化炭素君は、近くで何かがうごめく音で目を覚ましました。
そして薄暗い中で、目をこらして見た光景を、
二酸化炭素君はその後長く忘れられませんでした。

そこには、薄汚れた服装で、泥まみれになりながら、ゴミの山の中で、
一生懸命何かを探す二酸化マンガン君がいたのです。
いつものおしゃれで、つんとすました二酸化マンガン君から
あまりにもかけ離れたその姿に、二酸化炭素君は声を失いました。

一方、ようやく二酸化炭素君に気づいた二酸化マンガン君は、
驚き、取り繕うかのように叫びました。

「や、やあ、二酸化炭素君!」

二酸化マンガン君は急に何かに気づいたように、手に持っていたものを
あわてて後ろに隠しながら言いました。

「違うんだ。誤解しないでほしいんだ。僕は清掃のボランティアをやってて。
そう、ボランティア。ボランティアなんだよ・・・」

二酸化マンガン君がそういって、逃げるように後ろを振り向いたとたん、
持っていたカバンの中から何かがばらばらとこぼれ落ちました。

それは、使い捨てられた、たくさんのマンガン乾電池だったのです。

「違うんだ・・・。僕はただ、みんなに分別収集を・・。再利用してほしくて・・」

二酸化炭素君は以前聞いた、おじぃの話を思い出しました。


『・・・二郎、なにも二酸化マンガンなんてうらやむ必要はねえぞ。
知ってるか? 乾電池に使われる二酸化マンガンの運命。
同じように乾電池に使われる鉄や亜鉛なんてやつらは再利用されても、
二酸化マンガンは資源的な価値が低いっていう、てめえ勝手な理由で
たくさん廃棄されているんだぜ。つめてえもんだよ。
二郎、覚えときな。物質とか材料ってのは、役に立つ間だけちやほやされるが、
そうでなくなったらただの厄介者なんだよ・・・。』



「二酸化マンガン君・・・」

「このことはみんなには内緒にしてくれないか・・」

悲しそうな声でそういうと、二酸化マンガン君は街の闇の中にそっと消えていきました。

二酸化炭素君は、材料として使われる者の光と影を見た気がしました。
何が正しくて、何が間違っているのか、わからなくなりました。

「・・・チェッコリッサ、ニサンカマンガン、サッサマンガン、ホンマンチェチェ♪」

そう口ずさみながら空を見上げると、あたりはもう少しずつ明るく、
星が一つずつ消えていこうとしていました。

「結局、歌詞の意味がわからない・・」

二酸化炭素君はぽつりとつぶやくと、ゆっくりと歩きはじめました。
今夜は、少しだけ二酸化マンガン君の心をのぞいた気がしました。
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by mokuiku | 2011-05-09 11:52 | 二酸化炭素君

vol. 5 おじぃ。

「おじぃ? おじぃじゃないか?!」

今日の店には珍しいお客さんです。
二酸化炭素君が声をかけたのは二酸化炭素の長老、通称おじぃです。

「おお、おまえさんは・・・、えーと、たしか・・・」





(おじぃがフリーズしましたので3分お待ちください。)







じれた二酸化炭素君がつい声をかけます。

「ほら、・・・裏山のクスノキのおやじのところの・・」

「ああ、そうじゃ! 名前は確か・・・イボ二郎!」

「・・・いや、二郎だよ、おじぃ・・。イボ二郎って・・」

「ああ、そうじゃった痔瘻じゃったな。よー似てるから間違えたわ!」

おじぃは豪快に笑い飛ばします。
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「発音違うよ・・」


ちょっと解説すると、このおじぃ、地球誕生以来、
ずっと二酸化炭素として過ごしてきた、
つまり、他の物質に変わったことのない、
生粋の二酸化炭素なんです。

おじぃが店にやってくると、みんなが周りに集まってきます。
二酸化炭素君のいつもの席もすでに埋まっています。
みんなおじぃの話を聞きたくて仕方ないのです。

「おじぃ、今日は何の話をしてくれるんだい?」

「そうさなあ、おめえさん、何が聞きたいんだ? 言って見なよ」

おじぃはそういいながら、いろんな話をしてくれます。
海底でふてくされてる重金属たち、成層圏近くで出会ったヘリウムの軽さ。
ミドリムシに食べられそうになったあの日。
そして初恋のこと・・・。

「なんてったって、わしの人生の中でも特別おもしろかったのは、
コーラになったあの日だな。」

おじぃは、遠い目をして話し始めました。

「わしはこっそり工場に紛れ込んでやったんだが、
みんな集められて、精製されて、
そりゃあぎっちぎちの炭酸ガス軍団がつくられるんじゃ。
まじめなやつ、やくざなやつ、できたばかりとか。
いろんなやつが混ざってたよ・・。
それから強引に、コーラの中に突っ込まれて、瓶詰めにされて。
ん? ああ、当時は瓶じゃった。
思い出すのお・・・
あんときゃ、三日三晩、みんなで話し合ったもんじゃ。
ゲップになる前に逃げだそうぜってな。
でもよ、結局みんな捕まっちまってよ、まとめてゲップになっちまったよ。」

聞いたこともない冒険話に、みんな目を丸めて聞いています。

「そういやぁ、そのとき、『俺は逃げ切ってみせるぜ』って
大見得切ってた坂本村の酸太郎って、ちんけなやつがいたんだけど、
あいつなんざ、出る口間違えちまったらしくてよ、
『俺はくさくないよ、くさくないよ』って
肩を落として3年ばかり泣いて暮らしてたよ。」

みんな大笑いです。

「おお、いけねえ。こんな時間だ。そろそろ出かけなくっちゃな」

「おじぃ、今度はどこに行くんだい?」

「そうさな、今度那須からあとなんとかって、定期船が出るらしくてよ(注)、
そいつで空の向こうにでも行ってみようかと思ってるよ」

おじぃのいうことは、いつも壮大で、夢のような、
まるで物語の世界の話のようで、嘘か本当かも誰にもわからないのですが、
きっとまた、楽しい話をみやげに、この店に帰ってくるに違いありません。

「じゃあ、みんな、元気でな」


おじぃはそういって帰って行きました。





注)NASAからアトランティスといいたいらしい。
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by mokuiku | 2011-05-07 16:35 | 二酸化炭素君

vol.4 酸素君登場

「アッミーゴッ! ハーイ二酸化炭素くーん! 元気ぃ?」

底抜けに明るい酸素君が、サンバのリズムに乗ってやってきました。

「ちっ、めんどくさい野郎がきやがった・・」

二酸化炭素君はいつにも増して不機嫌になってしまいました。

「相変わらずくっらいねえー? 元気だしていこうよ。
元気イッパーツ! なーんてね。
ぎゃははは。アッミーゴー!」

「おまえみたいな奴に、俺の気持ちがわかるかよっ、てんだ。」

二酸化炭素君はぐいっと杯を飲み干して、ふーっとため息です。

「ぎゃははは。そうだね、わっかんないよーだ。
でもさ、人生楽しまなきゃ損だよ。
ここだけの話さ・・」

酸素君は二酸化炭素君の耳元でささやきました。

「僕もいつ君になるかわかんないからね。今のうちに楽しまなきゃ。」

怒りを殺して震える二酸化炭素君をみながら、
酸素君は楽しむように続けます。

「今は君がたまたま悪者になってくれてるけど、
結局、悪者はいればいいんであって、
明日は僕になってるかもしれないしね。それと・・・」

酸素君はふっと真顔になっていいました。

「僕の中にある力、今はみんなに気づかれたくないんだよね。」

すごみのある一瞬の笑みに、二酸化炭素君はたじろいでしまいました。

酸素君はまた明るく大きな声で叫びました。

「だ・か・ら、たのしもー!」

サンバ君、じゃなかった酸素君は賑やかに去っていきました。
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by mokuiku | 2011-05-04 13:52 | 二酸化炭素君

Vol.3 オゾン君

今日は先客がいました。

「オゾン君、オゾン君じゃないか? ひさしぶりだねえ。」
e0131677_15574429.jpg二酸化炭素君は、思わず駆け寄りました。

「俺にうかつに触るんじゃねえ。ケガ(注1)するぜ。」

切れ長の目で、オゾン君は二酸化炭素君を制します。

「今日もまた・・、例のあれ・・やってきたのかい・・・?」

二酸化炭素君はおそるおそる尋ねます。

「俺にはそれしかないからな・・。それしか・・。」

遠い目をしたオゾン君を、二酸化炭素君はとても尊敬しています。

「僕もオゾン君みたいな生き方がしたいよ。
原子3つで似たもの同士なのにどうしてこんなに違うのか・・。
僕はくやしいよっ」

「ばかやろう!」

突然、オゾン君は大きな声で怒鳴りつけました。

「不安定な俺の生き方なんてまねすんじゃねえ!
おめえにゃ、そうさ、光合成があるじゃねえか・・
殺す、消す(注2)って人生なんて・・。」

悲しい声で諭すようにそういうと、オゾン君はそっと酒代をおいて、
黙って店をでていきました。

「オゾン君・・」

いつもの静けさが店をつつみ、時間だけが過ぎていきました。



注1)化学反応のことらしい。
注2)殺す:殺菌する。消す:消臭する。
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by mokuiku | 2011-05-02 15:00 | 二酸化炭素君

二酸化マンガンくん

e0131677_205737.jpg
マンガン乾電池の中で大活躍の二酸化マンガンくんです。


これ、全部の登場人物はむりだな・・・。
とりあえず、かけるとこまで。
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by mokuiku | 2011-05-01 20:06 | 二酸化炭素君

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